今や新車といえばインジェクションなわけで、以前よりキャブレター仕事が少ない(>_<。)〃
最近は自動車整備士の若者でさえ、キャブはわかんない!なんて言う人も増えてきたのだ。
そこで、キャブレター整備のキモ的な部分を書いておこうと思った。
上の画像が何かわかるだろうか?
ケイヒンキャブレターのパイロットスクリュー(PS)だ。
キャブに限らず全ての構造にはそれなりの意味がある。例えばパイロットスクリューのスプリング。
PSは締め込みからの戻し回転数で隙間を調整するので、その状態を維持するためにテンションを掛けて緩み止めしてるのである。
昔、TWやSRのスカチューンをして混合気の薄さをカバーしようとPSを戻しすぎて調整範囲を超え(テンションが掛からず)PSが脱落してる車両があったりしたものだ。
そして、Oリングは機密性を確保しネジ部から外気の進入を阻止。(PSではスロー系の燃料を調整している)
ワッシャはOリングの変形や破損を防ぐ為にスプリングとの間に挿入されている。
ワッシャとO−リングが付いていないスクリューも存在するが、それはエアスクリューでネジ部からエアを吸っても関係ないから付いていない。
理由がわかれば順番の間違いも組み付けの注意点もわかるようになる。
中古で購入後3年経つ車両の調子が悪いというので分解したが、変なガスケット塗りたくられてあちこちにガスケットカスがある。
キャブレターはそれぞれのスロットル開度でガソリンと空気を計量して混合する装置なのでガソリンや空気の通路にカスが詰まれば正常に混合できなくなる。
この3年経って乾いてないガスケット、何のために塗ってるんだろう?塗り方といい理解に苦しむのだ。
● Posted by saeki | 2014年01月13日 22:05 | メカニクス