2005年08月21日

クレーン車暴走

昨日 昼の12時20分ごろ わたしは工場で作業をしていました。
ドンドンドンと大きな音がしたので 国一で 事故ったのかなと道路にでると
大型のクレーン車が 普通車の横、松並木側をホーンを鳴らしながら すりぬけていました。

通り過ぎた瞬間 クレーン車のうしろ側は煙で白っぽいので ブレーキが焼けているなと
確信しました。
当店の下の交差点は 他の車をハンドルでよけて下っていきましたが 「マズイな・・大惨事に
なるぞ。」と思いました。
しかし クレーン車がよけたほかの車や交差点にあるGSのひとたちも 普通にしているのが 
なんだか不思議な感じでした。

その5分くらいあとに 救急車や工作車が出動しはじめ 国道1号線は上下線とも不通に
なりました。わたしもバイクで現場を見にいってきましたが、7台ほど接触して
その内の一台がクレーン車と反対車線のミキサー車にはさまれて大破。2名の方が亡くなりました。

昼で交通量が少なかった為、わたしの想像よりも少ない被害で済みました。
大型車の不具合は 他の人を巻き添えにするので責任の所在を はっきりさせなければ
いけないですよね。
(わたしは大型車の違反は 運転のプロなのと上記の理由で普通車の反則点数の2倍〜3倍に
すべきだと 考えています。)

ブレーキが効かなかったから、で殺されたのでは たまりません。
自動車の整備を 仕事としている身としては、考えさせられます。
クラシンの車検には エコノミープラン(車検を通すだけで何もしない?)は ありません。
たまに 営業や他店の人に「2〜3プラン作っておいた方がいいよ。」と言われますが
はんこを 押す書類の点検項目に空チェックをする?のは やはり嫌なんです。

お客さまも車検の点検項目を よく見て金額を判断してもらいたいですよ。
スパークプラグとエアエレメントを外すだけで半日かかる車両も何台かあります。
きちんとした仕事をするためには それなりの設備も必要になってきます。
だいたい エンジンや足回り(タイヤをのぞいて)を整備して工賃をもらう行為は
認証工場以外だと 法律違反なんですよ!!
(設備・知識・資格がない人が整備事業を行わないように法に定められています。)

値段も大事ですが 安全で快適なのが 一番ですよね。
そういった価値観の お客さまと 気持ちよく仕事をさせていただきたいです。

亡くなったご夫婦は当店のお客さまのお隣だったそうです。 ご冥福をお祈りします。 

● Posted by saeki | 2005年08月21日 23:30 | さいきんぐ
コメント

私もペーパーですが、大型と特殊&牽引の免許は持っています(自衛隊出身ではありません(^^;))が10t以上になるとブレーキ加熱警告ブザーが装備されています。普通はこれが鳴るとフットブレーキは使わずにギアダウンして排気ブレーキを使うか、一旦停車してブレーキが冷えるのを待つのが通常の措置だと思います。
私が思うに車の構造や整備が悪いのではなく、単なるヒューマンエラーに過ぎないのではないでしょうか?
大型車両の運転は業務上責務が大変重いのに関わらず飛行機や鉄道と違い大変簡単に免許をとれてしまうのも問題ですし、マナーも良いとは言えないと思います。
しかし自信を持って仕事をしている方も大変多いのも事実ですので、最近宅配便のトラックがしているように、車両の後ろに自分の氏名を掲げて業務に従事するというのも有りだと思います。
何でもかんでも法制化するのには賛成できませんが、協会一丸となって考えるべき時期に来ていると思います。

Posted by: T木 : 2005年08月25日 13:05